Injured List
IL(負傷者リスト)とは?
負傷や疾病によって試合に出場できない選手を、一時的にアクティブロースターから外す制度。
IL(Injured List)は、負傷や疾病によって試合に出場できない選手を、一時的にアクティブロースターから外す制度。日本語では「負傷者リスト」と呼ばれる。
選手をILに登録すると、球団は空いたロースター枠に別の選手を登録できる。ILに登録された選手は、定められた最低期間を経過するまでMLBの試合に出場できない。
ILの種類
MLBには、7日間、10日間、15日間、60日間の4種類のILがある。
| 種類 | 対象選手 | 最低期間 |
|---|---|---|
| 7日間IL | 脳震盪の選手 | 7日 |
| 10日間IL | 野手 | 10日 |
| 15日間IL | 投手・二刀流選手 | 15日 |
| 60日間IL | 全選手 | 60日 |
10日間ILは野手、15日間ILは投手と二刀流選手に適用される。投手と二刀流選手の15日間ILは、2022年に再導入された。
ILの日数は最低離脱期間を意味する。例えば、10日間ILに登録された選手でも、復帰まで数週間から数か月かかる場合がある。
脳震盪を対象とする7日間IL
7日間ILは、脳震盪を起こした選手のために2011年に導入された制度。
脳震盪は症状や回復までの期間に個人差が大きいため、医学的に復帰可能と判断された場合には通常のILより短い期間で復帰できる仕組みとなっている。
7日間ILへの登録には、脳震盪の診断とMLB側の承認が必要となる。復帰する際にも所定の医学的評価を受けなければならない。
7日間で復帰できない場合は、再認定によって登録を継続したり、10日間ILや15日間ILへ移行したりすることができる。
ILとロースター枠
ILの種類によって、アクティブロースターと40人枠の扱いが異なる。
7日間、10日間、15日間ILに登録された選手は、アクティブロースターから外れるが、40人枠には残る。
一方、60日間ILに登録された選手は、40人枠からも一時的に外れる。
例えば、40人枠が満員の球団で野手を10日間ILに登録した場合、アクティブロースターには空きができるが、40人枠には空きが生じない。そのため、40人枠外のマイナー選手を新たに登録するには、別の手続きで40人枠を空ける必要がある。
その選手を60日間ILに移せば、40人枠にも空きを作れる。
ただし、60日間ILから復帰する際には、再び40人枠に登録する必要がある。そのため、長期離脱する選手でも、必ず60日間ILに移されるわけではない。
ILへの登録と復帰
10日間ILと15日間ILでは、登録日を最大3日間さかのぼることができる。
例えば、6月1日に最後の試合に出場した野手を、6月7日に10日間ILへ登録する場合、6月4日付で登録できる。この場合、最短で6月14日から復帰可能となる。
このように、ILの登録日が実際の発表日より前になっている場合がある。なお、7日間ILにも遡及登録の仕組みがある。
リハビリ出場とサービスタイム
ILに登録された選手は、復帰に向けてマイナーリーグの試合に出場することがある。これをリハビリ出場(Rehab Assignment)という。
通常のリハビリ出場は、野手が最長20日間、投手が最長30日間と定められている。
ただし、7日間ILからのリハビリ出場は原則として野手5日間、投手8日間が上限となる。最初の7日間IL登録から14日以内に復帰できない場合は、通常の上限が適用される。
リハビリ出場は通常のマイナー降格とは異なり、マイナーオプションを消費しない。
MLBのILに登録されている期間は、FA権や年俸調停権の取得に必要なサービスタイムにも加算される。
以前はDLと呼ばれていた
ILは2018年まで、DL(Disabled List)と呼ばれていた。
2019年にInjured Listへ名称が変更されたため、古い記事や記録ではDLと表記されている場合がある。
最終更新:2026年10月28日