Salary Arbitration
年俸調停とは?
球団と選手が年俸で合意できなかった場合に、調停委員が金額を決定する制度。
年俸調停(Salary Arbitration)とは、球団と選手が翌シーズンの年俸について合意できなかった場合に、第三者の調停委員が年俸を決定する制度のこと。
年俸調停の対象となる選手
原則として、MLBのサービスタイムが3年以上6年未満の選手が対象となる。
年俸調停の資格を得た選手は、FA資格を取得するまで、毎年この制度を利用できる。ただし、翌シーズン以降の契約がすでに決まっている場合などは対象外となる。
通常は3シーズンにわたって年俸調停の資格を持つことになる。
スーパー2(Super Two)
サービスタイムが3年未満でも、一定の条件を満たした選手は年俸調停の資格を取得できる。これを「スーパー2(Super Two)」と呼ぶ。
対象となるには、次の条件を満たす必要がある。
- サービスタイムが2年以上3年未満である。
- 直前のシーズンに86日以上のサービスタイムを獲得している。
- 上記の条件を満たす選手の中で、通算サービスタイムが上位22%に入っている。
上位22%を決める基準日数は毎年変動する。
スーパー2に該当した選手は、通常より1年早く年俸調停の資格を取得するため、最大4シーズンにわたって年俸調停の対象となる。
年俸はどのように決まる?
球団と選手は、翌シーズンの年俸について交渉する。
例年1月の期限までに合意できなかった場合、双方が希望する年俸額を提出する。
その後も交渉は可能だが、合意に至らなければ、通常2月に調停委員による審理が行われる。
調停委員は双方の主張を聞いたうえで、球団側と選手側が提出した金額のどちらか一方を採用する。
両者の中間の金額を選ぶことはできない。
実際には多くの選手が審理前に球団と合意し、年俸調停を回避している。
実際の年俸調停の例
2026年、タイガースのタリック・スクーバルは同年の年俸について球団と合意できず、調停委員による審理に進んだ。
両者が提出した金額は次のとおり。
- スクーバル側:3200万ドル
- タイガース側:1900万ドル
調停委員はスクーバル側の3200万ドルを採用した。
この結果、スクーバルの2026年の年俸は3200万ドルとなった。
ノンテンダー(Non-tender)
球団は、年俸調停の資格を持つ選手に翌シーズンの契約を提示しないこともできる。
これを「ノンテンダー(Non-tender)」と呼ぶ。
ノンテンダーとなった選手はFAとなり、他球団とも自由に契約を交渉できる。
球団が、年俸調停によって上昇する年俸に見合わないと判断した場合などに行われる。
最終更新:2026年10月21日